1つのマウスとキーワードを共有し、最大4台のPCを操作できる「Mouse Without Borders」はMicrosoft社製のとても優秀なアプリケーションだが、ごくごく稀に接続できないトラブルが発生する。
もし、Mouse Without Bordersが急に接続しなくなったら、まずはパソコンなりデバイスの再起動を試して欲しい。それでMouse Without Bordersの接続トラブルはほぼ解消する。だが、再起動しても解消しない場合もあるし、何らかの事情で今は再起動ができない場合もあるだろう。この記事では管理人の体験に基づいて、以下に3つの解決方法を示した。
Mouse Without Bordersの接続できないトラブルに関連してGoogleで検索をすると、多くの記事が「再インストール」もしくは「再設定」を推奨しているが、当ブログの管理人T.maccaroneは対処法として「再インストール」もしくは「再設定」をおすすめしない。
下記にまとめた記事は、いずれも「再インストール」もしくは「再設定」より簡単で再起動の必要もなく、トラブルが解消できる。
Mouse Without Bordersの接続トラブルで困っている方はぜひ読んで欲しい。
3つのトラブル解決法-再インストール必要なし
繰り返しになるが、接続トラブルの解決にMouse without Bordersの再インストールの必要はない。再インストールは最後の手段だと思って欲しい。Mouse Without Bordersの接続トラブルは以下に示した3つで解決できるはずだ。
1-パソコンが同じネットワーク内でない
Mouse Without Bordersを動作させるには、同じローカルネットワーク内で共有させたいパソコンが動作していることが条件となる。以下2点を確認して欲しい。
- 外出先でノートパソコンをモバイルWi-Fiルーター、もしくはスマホからのデザリングでネット接続していて、帰宅してもそのまま使っていた
- VPN接続を切り忘れている
解決方法
Wi-Fiルーターを切るか、もしくはVPN接続を切り、同じネットワークに再接続させることで解決できる。その後Mouse Without Bordersは自動的に接続するので、マウスとキーボードを共有できるようになる。
管理人の経験上、Mouse Without Bordersが接続できない原因のほとんどは、デバイスが違うネットワークだったことだ。
2-Mouse Without Bordersがお互いを認識していない
2番目として、Mouse Without Bordersが同じネットワーク内にいるにも関わらず、互いを認識しなくなる場合がある。原因は不明だが、このトラブルはWindowsの大型アップデート後などに起きた経験がある。
解決方法
以下の画像を参照して欲しい。
他にトラブルがなければ、Mouse Without Bordersは数秒で再接続する。
3-Security Keyがデバイス間で違っている
3番目はMouse without Bordersがそれそれぞを認識しあうためのSecurity Keyが、デバイス間で違うものになったしまった場合のトラブル解決方法となる。Security Keyが違うとデバイスがお互いを認識できなくなり、接続できなくなる。
トラブル発生の原因としては、下記の場合が考えられる。
- Windowsを再インストール、もしくはバージョンアップした。
- 記憶装置(HDD、SSDなど)を交換した
- ネットワークアダプターを変更した
解決方法
まずMouse without BordersのSecurity Keyが違うことを確認したい。もしSecurity Keyが違っていたら、Security Keyをすべてのパソコンで同一のものにする作業が必要となる。手順は以下を参考にして欲しい。
Show textにチェックを入れると、アスタリスク(***のこと)によって非表示となっていたSecurity Keyが表示される。なお、このチェックの設定はあなたが使っているデバイスによっては記憶されることがある。一度チェックを入れると、チェックが入ったままになる。設定画面を閉じる時は、忘れずにチェックを元に戻すよう気を付けたい。
赤枠で囲ったSecurity Keyを、Mouse Without Bordersで共有したいすべてのデバイスで同一のものにする。なお、この欄はコピー・アンド・ペーストが使える。
Security Keyが合っていれば、Mouse Without Bordersはすぐに再接続する。接続しない場合は、Security Keyがすべてのデバイスで合致しているかもう一度確認する。
Mouse without Bordersを再設定する場合
Mouse without Bordersを再設定したい場合は、Settings画面の右下にある「Go through the setup experience」を押すと再設定の画面が現れる。
設定画面が出現したら、指示に従って再設定をすすめるといい。
再セットアップの手順は、インストールしたときと同じとなる。
この記事では再設定を非推奨としているので、再設定の方法に関しては手順を記載しない
IP Mappingsの欄は接続トラブルと関係ない
Mouse Without Bordersの設定欄にあるIP Mappings欄は、接続トラブルの解決に関係がない。
このIP Mappings欄は、接続しているパソコンのIPアドレスとデバイスの名前を記入し、Mouse without Bordersとの接続を関連付ける箇所だ。
IPアドレスは、DHCPの割り振りで変わることがあるので、こちらのIP Mappings欄はIPアドレスが固定された環境化にあるデバイスを対象にしている。一般の家庭で使っている場合、IP Mappingsの設定は気にしなくてよい。
接続トラブルの解消には関係ないが、それでもIP Mappings欄を正確に記入したい方もいると思う。そんな方に向けて、以下に方法を記す。
IP Mappingsの記入方法
SampleRemoteMachineA、SampleRemoteMachineBにはそれぞれパソコンの名前を入力する。IPアドレスもそれぞれ割り当てられたものを入力する。
また名前とIPアドレスは半角スペースを入力して区切る必要がある。
SampleRemoteMachineA 192.168.11.2
SampleRemoteMachineB 192.168.11.3
パソコンの名前の見つけ方
表示されたデバイス名はコピーできるので、そのままIP Mappings欄に貼り付けることができる。
[Windows]キーと[X]キーを同時に押し、続けて[Y]キーを押す。
IPアドレスの見つけ方
以上、あなたのパソコンの名前、ローカルネットワーク内でのIPアドレスをIP Mappings欄に貼り付ければ作業は完了となる。
Mouse Without Bordersを使いやすくするWindowsの設定
Mouse Without Bordersを使って、マウスを右のパソコン、左のパソコンに移動させているとマウスポインターを見失うことがあるだろう。
そんなとき、マウスポインターの位置がすぐ分かるWindowsの設定を紹介したい。
見失ったマウス ポインターをすぐに見つける方法
マウス項目の位置は、機種によって場所が違う。
Ctrlキーを押すと、マウスポインターを中心に波紋が広がり、マウスの位置を教えてくれる。これでMouse Without Bordersを使い、マウスを右のパソコン、左のパソコンに移動させても、マウスの位置を見失うことはないだろう。
まとめ
Mouse without Bordersが接続できなくなる原因で一番多いのは、私の経験だとパソコン同士が違うネットワークを介してインターネットに接続している場合だった。
その他、パソコン、デバイスを増設した、または改造した場合も接続トラブルが起きた経験がある。
もし、Mouse Without Bordersで困った場合は冒頭の繰り返しだが、再起動してみるのが一番いい。それでダメならこの記事に書いてある以下3つのことを試して欲しい。
- ネットワークの確認
- デバイス同士が認識しあっているか確認
- Security Keyの確認
実践してもらえば、再設定、再インストールの手間なく、とても簡単な解決方法でMouse without Bordersが再び使えるようになる。
もし縁あってこの記事にたどり着いてくれた方は、面倒くさいMouse Without Bordersの再インストールとか再設定を選択せずに、私の推奨する簡単な方法で解決できることを願っている。