数か月前にこのWordPressブログでプラグインWP-Optimizeが原因によるFatal errorが発生し、ログインページに入れない、および全ページが表示されないトラブルが発生した。
プラグインが原因によるエラーは、FTPから当該プラグインを一旦削除してあげることが一番簡単な解決方法なのだが、WP-Optimizeはキャッシュ系プラグインなので、FTP操作による削除は予想外のエラーを生み出す可能性があるので注意したい。
その危険を回避するためにも、この記事では同じ削除をするにしても、WordPressのプラグイン管理画面からWP-Optimizeを削除することで復旧し、エラー解消を目指したい。
Windowsに限らず、WordPressもあらゆるエラーを解決してきた私が、その解決方法をここにまとめた。
Fatal error(フェイタルエラー)とはWordPressで使われているプログラミング言語PHPのプログラム内で起こる、致命的なエラーのこと。
WP-OptimizeのFatal errorの状態
まず私が経験したFatal errorはどんなエラーだったのか、概要を説明したい。
なお、エラーの原因にまったく身に覚えはなく、エラーは突然発生した。
プログラミングに詳しい方が上のメッセージを見たら、原因は瞬時に判明するのだろうが、私にはチンプンカンプンだった。作業は慎重に進めたい。
1-ログイン画面に入れない
前触れなく、突然WordPressのログインページに入れなくなった。
上の写真はトラブル発生時のログインページなのだが、サーバー内のディレクトリが表示されている。ログインページを含み、その他すべてのページが閲覧することができなくなった。
2-エラーの原因はWP-Optimize
ログインできなくなったログインページをよく見ると、エラーの原因はプラグインWP-Optimizeであるらしきことが書かれている。
加えてFatal errorの原因は、wp-optimize.phpの244行目のエラーだと書いてある。
3-WordPressからのリカバリーメールも解消ならず
WordPressの表示がおかしくなった場合、慌てずにWordPressから送信されるリカバリーメールを待つのがいい。まずはメールボックスを確認して欲しい。
メールの件名は「サイトで技術的な問題が発生しています」となっている。
このメールに添付されているURLリンクをたどることで、原因が解決されることがある。
ただ、今回は残念なことにリカバリメールに添付されているURLをたどっても、エラーは解消されなかった。
WP-Optimizeのエラー解消の対処方法
それではここからエラー解消の具体的な対処方法を書いていきたい。
1-FTPでプラグインのファイル名を変更する(削除はしない)
冒頭の繰り返しになるが、通常ならエラーの原因となっているプラグインを、FTP操作によって削除すればエラーは解消される。
しかし、WP-Optimizeはキャッシュ系プラグインなので、FTPからの安易な削除はサイトに更なるエラーを呼び起こす可能性がある。
FTPでのWP-Optimize削除はなるべく避けたい。
とりあえずここではファイル名を「WP-Optimize」から「WP-Optimize01」とか「01WP-Optimize」など何でもいいので変更して欲しい。
2-エラーは解消される
FTPでWP-Optimizeの名前を変更したことにより、本体Wordpressとの紐付けが解消されたことで、エラーも一時的に解消される。
上記の操作により、ログイン画面に入れるようになっているので、ログインしたら、プラグイン管理のページに移動する。
3-WordPressの管理画面からWP-Optimizを削除してみる
WordPressにログインし、プラグイン管理画面を閲覧している状態で、FTP操作によって名前を変えたWP-Optimizeのファイル名を、FTP操作によって、元の正しいファイル名に戻します。
管理画面からWP-Optimizeの通常削除を試みて欲しい。
少し煩雑なので一連の作業を箇条書きにする。
- WordPressにログイン
- プラグイン管理画面に移動
- 管理画面は残したままにして、次の操作へ
- FTPの操作に移動する
- 先ほど名前を変えたWP-Optimizeの名前をFTPの操作で元に戻す
- WordPressプラグインの管理画面に戻る
- プラグイン管理画面からWP-Optimizeを削除してみる
ここで削除できた方は、これで復旧作業は終了となる。エラーは解消されているハズだ。
ところが私の場合、WP-Optimizeを削除することができず、
メインサイトに使用されており、削除できません
と表示されてしまった。
ここまでの作業でWP-Optimizeを削除できなかった場合、さらに慎重に作業をすすめ、エラーを解消していきたい。
WP-Optimizeの不具合を特定する
正しい状態=エラーが起きていない状態のWP-Optimizeと、エラーが起きている状態のWP-Optimizeを見比べたいと思う。
1-公式サイトからWP-Optimizeをダウンロードする
WP-Optimizeの公式サイトからファイルを保存して自分のPC内に保存する。
2-エラーが起きているサイトのWP-OptimizeにFTP接続します
当該サイにFTPで接続して、WP-Optimize内のフォルダを閲覧できるようにする。
レンタルサーバーによっては、WebFTP(ファイルマネージャー)からの接続のほうが見やすいかもしれない。
3-二つのファイルを見比べてみる
ローカルに保存したWP-Optimizeのファイルと、エラーを起こしているWP-Optimizeをフォルダごとにざっくり見比べてみる。
この時パソコンの画面を二分割して見比べると、比較しやすい。
cache、languages、plugins、themes、upgrade、uploadsなどフォルダがあるので、すべてのフォルダ内を比較して欲しい。
パソコンの画面分割で左右2分割にする方法
Windows、「Windows」キーと「←」キーを同時に押します。
マック、[ctrl] + [option] + [cmd] + [←] を押します。
Windows、マックともに、画面の右に配置したい場合は右の矢印キー [→] を押します。
さらに詳しく知りたい場合は「画面分割 パソコン」「パソコン 画面 2分割 ショートカット」などのキーワードで検索してみるといいでしょう。
4-cacheフォルダの中身が消えていた
二つのファイルを見比べると、ローカル(自分のパソコン内)に保存した正しい状態のWP-Optimizeのcacheフォルダにはファイルがあるが、エラーを引き起こしたWP-Optimizeのcacheフォルダは空だった。
エラーの原因は、WP-Optimize内のcacheフォルダの中身が何らかの原因で消えてしまったことに起因する可能性が高い。
5-cacheフォルダだけFTPで上書きする
FTPを使って、ローカルに保存したWP-Optimizeのcacheフォルダを、エラーを起こしているWP-Optimizeのcacheフォルダを上書き転送する。
WordPress内に「cache」と名の付くフォルダは複数あるので、フォルダの間違いに注意すること。
6-エラー解消と動作確認
cacheフォルダを上書きしたことにより、WP-Optimizeによるエラーは解消された。
通常にログインできることと、全ページ閲覧できることなどWordPressの動作確認をして欲しい。
7-一旦WP-Optimizeを削除して再インストール
上記により、WP-Optimizeの不具合は解消された。しかし、まだエラーが隠れている可能性は否定できない。このまま使い続ければ、WP-Optimizeを原因とした第二、第三の想定外エラーが起きる可能性もある。
安全のため、WP-Optimizeをプラグインの管理画面から削除し、その後、再びプラグインの新規追加画面より、WP-Optimizeを再インストールして有効化したい。
WP-Optimizeを再設定して、これで作業はすべて完了となる。
WP-Optimizeを今後使わない場合は、削除したままで構わない。
まとめ
今回WP-Optimizeのエラーに関して調べた結果、私と同じエラーになっている方を見つけることはできなかった。今回経験したWP-OptimizeのFatal errorはよほど稀なケースなのだろう。
WordPressはこのように、稀にしか起きないエラーが突然起きるメディアなのだ。
あなたの大事なサイトも当然ながら、この稀なエラーが発生する可能性がある。その時一番大事なのは焦らないことだ。
今回記事内で紹介した稀なケースでも、対応さえ間違えなければ、サイトは必ず復旧する。
それに復旧の方法は意外と簡単だったりする。
サイトが壊れ復旧できない、などの最悪な事態は滅多に発生しない。万が一最悪の事態になっても、復旧する道は必ずある。
WordPressのログイン画面が壊れても、WordPressのページが真っ白になっても、Wordpressのエラーは全然怖くない、そう思ってエラーの解消に臨んで欲しい。